”高頻度×短時間”でナレッジ共有を実現!「10分勉強会」のメリットを紹介
こんにちは!Digipro Days編集部です。
今回はデジプロのデータサイエンスグループで行っている「10分勉強会」について紹介します。
10分勉強会とは?
メンバーが持ち回りで、テーマを設けてナレッジの共有を行う会です。
チーム運営をしているとよく抱く、下記のような点を実現できる形式になっています。
・メンバーの知識や経験を、チーム内に共有していきたい
・なるべく負担のない形式で行いたい
また、一般的な勉強会は、「たまに開催して、がっつり時間を取って学ぶ」いわゆる「低頻度×長時間」の形式が多いと思います。
この形式も良い点は沢山ありますが、業務への消化に時間を要したり、準備が大変だったりします。
一方で10分勉強会は、「高頻度×短時間」での開催に特化しています。
(どういうことか?メリットは何か?などかは後述します)
はじめた経緯
まず「10分勉強会」自体のアイディアは、こちらのマナリンクさんの記事が元です。
その上で、なぜデータサイエンスグループで導入に至った背景は、大きく分けて二点あります。
①メンバーの経験も社歴もバラバラで、基本的なスキル・知識の平準化が進んでいない
データサイエンスグループでは、中途入社者や異動者も多く、知識やスキルのナレッジの共有を進めていく必要がありました。
また、今までの業務経験の違いなどから、各々が得意にしている領域も異なってきている状況も起きていました。
たとえば、
・AIなどの機械学習モデルの導入を専門に行っている人
・マーケティングやプロダクト目標達成のためのグロースに関わる分析を行っている人
・データ基盤などのインフラ整備をメインに行っている人
などです。
これは、業務の性質上、やや仕方ないことではあります。
ただ、グロースの分析の人が、データ基盤について何も知る必要が無いかといえばそんなこともありません(分析できる幅が狭くなり、アウトプットも限定的になってしまう)
同様に、データ基盤整備をメインに行う人が、グロースについて何もしらなくてはいいか?というと、そんなこともありません(それでは、活かされないデータ基盤ができ上ってしまう可能性も)
そこで、10分勉強会です。
各々の得意領域について、持ち回りで共有し合うことで、自身が知らない知識や考え方についても、インプットできます。
もちろん10分という限られた時間では、すべてを習得するのは難しいでしょう。
しかし、基本的なエッセンスはインプットできるので、後は必要なタイミングで追加で学習をしたり、聞いたりすることで、より効果的に学習を進めることができるのです。
・ツールやシステムの使用方法
もちろん業務上メインで使用するツールに関しては、各自で習得を進めます。ただし、業務で少し使用する程度や、頻繁には使用しないけれど覚えておいた方が良さそうなものに関しては、中々インプットが進まなかったりします。
そもそも、ツールやシステムというのは目的達成のための手段です。
ただし、手段であるツールやシステムを把握していることで、今自身が行っている業務について、効率や効果を高められる可能性もあります。
俗にいう「鶏と卵」みたいな話になりますが、様々なツールやシステムを用いて業務を行うデータサイエンスグループでは結構大切な内容だと思っています。
そこで、10分勉強会です。
こちらも先述した経験や知識と同様に、ツールやシステムの目的や使い方のエッセンスを把握できます。
後は、必要なタイミングで追加で各々で学習をしていく体制を築くことができます。
上記の2点の課題を解消できる形式として、10分勉強会を取り入れています。
10分勉強会のメリット
やや繰り返しになってしまいますが、実際に行ってみたことを踏まえての、10分勉強会のメリットを紹介します。
①高頻度×短時間の開催形式によって、組織のナレッジ共有が進んでいく
こちらは先述した通り、10分間という短い時間で、効率的にナレッジ共有ができ、チームとしてのレベルアップにつながります。
勉強会というと毎月1回30分で行うなど、「低頻度×長時間」形式も少なくないと思います。
そのようなまとまった形式で行うのも良いのですが、理解して業務に落とし込むのに時間がかかったり、準備が大変だったりする場合もあるでしょう。
やや極端な話ですが、毎月1回30分の勉強会を行うより、毎週10分の勉強会を行うの方が、総時間は多くなってきます。
(もちろん時間は目安なので、すべてではありませんが)
②ナレッジの蓄積ができる
後述しますが、勉強会のレコーディングや資料については、社内のドキュメントツールで蓄積しています。後から該当のナレッジが必要になった場合、それらを各自が参照して業務に活かしていけます。
③準備が簡単
既に述べた通り、勉強会などを行う際にネックになることのひとつが、準備の大変さです。
「準備が大変だけれど、十分な準備をしていかないと参加者の学びにならないからな・・・」
という想いになってしまい、結局資料をつくり込み、業務量的に負担になってしまうこともあるかもしれません。
10分勉強会では、準備は最低限でOKとし、また、以前何かで使用したものから流用したり、作成したダッシュボードなどをもとに話す形式にしています。
持ち回りとはいえ、準備が大変だと継続しにくくなってしまうので、なるべく準備の負担は最小限に、ただし学びは十分に得られる形式になっているのがポイントです。
運用について
ここまで記載したことの繰り返しにもなってしまいますが、下記の流れで運用しています。
▼資料作成の準備(持ち回りの担当者)
先述した通りで、なるべく負担のない形式で準備を行います。
(私の場合は10分程度でした)
持ち回りなので、数カ月に一回程度回ってくるイメージです。
▼勉強会の開催
オンラインで勉強会を開催します。
担当者が発表を行い、時間が余ったら簡単な質問などを行います。
また、後から見返せるように、レコーディングをしておきます。
ちなみに、今までこのようなテーマで行ってきました。
※業務の性質上、データ分析や基盤系のテーマが多いですが、その人のバックグラウンドを活かした内容になっています。テーマは基本的には何でもOKです。
▼資料のイメージ
▼ナレッジの蓄積
資料とレコーディングを社内のドキュメントツールにアップロードして、蓄積しています。
まとめ
今回、データサイエンスグループで行われている、ナレッジ・学び共有について紹介しましたが、デジプロはこのような共有が非常に活発に行われています。
デジプロ全体の制度・取り組みもあれば、今回紹介した「10分勉強会」のような各グループ独自の取り組みもあります。
他社員の学びや経験の力を借りることによって、効率的に、最大の効果を狙っていけます。
ぜひ、取り入れていただけると嬉しいです!
※デジプロでの学びの共有の取り組みは、下記にも記載しております
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