新卒1年目のPdM見習いが壁にぶつかって学んだ5つの教訓
こんにちは、新卒1年目の黒澤晴貴と申します。
現在はエン・ジャパンが運営している若手ハイキャリア向け転職サイト「AMBI(アンビ)」で企画・マーケティングを担当。サイトのデータ分析から企画、実装、改善までサイトグロースにおける一連のプロセスを任せていただいています。
一方で、大学時代は農業経済について学んでいたので、「人材×IT」という分野は、自分にとって全く新しい分野。飛び交うIT用語や、人材業界の一般常識など、分からないことだらけの毎日ですが、充実したワークライフを送っています!
さていきなりですが、質問です...!
皆さんにとって、新卒1年目の半年間はどのような期間でしたか?
僕自身、上期を終えて振り返ってみると、学生時代には体験できないような、面白いチャンスが降り注いできた半年間でした。
それと同時に、様々な壁にもぶつかって、自分に足りないものは何か、そして壁を乗り越えるためにはどうすれば良いのか、多くを学んだ期間でした。
この記事では、新卒1年目がぶつかった壁と、そこから学んだ5つの教訓についてご紹介していきます!
こんなことが書かれています!
1、違和感の素通りは、未来への借金
2、目標設定で、動き出しを最速に
3、思考を停止させる口癖
4、仮説検証を、ストーリーに
5、仕事の不安は、不確かさから
1、違和感の素通りは、未来への借金
入社して3か月ほど。入社当初に引継ぎされた業務に慣れてきて、そのほかの様々な業務も任せてもらえるようになりました。
タイムマネジメントがより一層求められてくる中で、目先の作業スピードを速くしようと色々改善していく日々。それ自体はいいのですが、「なんかここの数字、いつもと違う気がする...?」といった違和感も素通りして、作業を終わらせてしまうことが多々ありました。
それによって「あれこの数字、なんかおかしくない?」と、上司から指摘を受ける回数が増加。「なぜミスが発生したのか、それを防止するためにはどうすればよいのか」といった説明責任が発生し、結果的に時間は何倍も取られる羽目に。
予定していたタイムスケジュール通りに事が進まなくなり、消耗してしまうことが多かったです。
ほかにも、こんな違和感を素通りしてしまうケースが、、
・データ集計する際に用いている指標の定義にミスがあり、これまでの議論が水の泡に...
・間違った情報を登録してしまったことで、各所に詳細な説明責任が発生...
・目的がズレていたことで、持ってきたアウトプットに対してイチからやり直し...
イレギュラーな対応に追われる時間が増えることで、生産性は下がるのに作業時間は伸びてしまう。
未来の自分のためにも、違和感を感じたらそのまま放置するのではなく、素早く違和感の正体を把握して対処することが重要なのだと学びました。
2、目標設定で、動き出しを最速に
引継がれた定型業務にも慣れてきた頃、新たにプロジェクトを任せてもらうことに。「コロナ禍でも積極採用している企業を支援する」取り組みが始まりました。
より多くの企業を支援するため、僕はこのプロジェクトのグロースの部分を担当。まず初めに取り組んだことは、支援対象となる求人の効果を最大化させるための目標設定です。
僕は、新年に掲げる今年の抱負みたいなものを想像していたので、「9月までに、○○の数値を目指します!」という形で上司に報告しましたが、「黒澤くんの行動は、それでどう変わるの?」という問いを投げかけられ、答えることができませんでした。
ーー目標は、動き出しを最速にするために立てる。
行動につながる目標でないと、設定してもあまり意味がありません。行動につながる目標設定にするためには、自分が行動をイメージできるレベルまで分解していくということを学びました。
そのためには目標としている指標を、構成要素にまでどんどん分解する。そしてアプローチできそうな要素に対して、現状あるリソースを使って、「どれくらいまで上げられるか」といった仮説を立てる。
こうすることで、目標を達成するための方法が自分の中で見えてきました。
目標設定をするのに結構時間をかけてしまいましたが、振り返ってみると動き出しを明確にし、進捗を適切に振り返ること重要な指針になったなと思います。
3、思考を停止させる口癖
プロジェクトを推進していく中で、進捗報告をする場がありました。報告に対して様々なフィードバックをもらうのですが、それを十分に活かすことができませんでした。
フィードバックを受ける際に、僕は口癖のように「頑張ります」「〇〇を仮説検証していきます」という形で着地させていました。
こう答えてしまう根底には、「今すぐ答えは出ないから、あとでじっくり考えよう」という思いが。この言葉を発言しているその場では、思考が停止していることがほとんどでした。
結局のところ、後から考えても理解が曖昧だったり、思考が途切れているので最初から考える必要が出てきたりと、結果に繋がらず。。。
「頑張ります」を口癖にするのではなく、フィードバックを受けた内容について自分の口から再度確認したり、取り組むべき優先度がどれくらいだと考えているのかについて共通認識を取る、といった動きが重要だと学びました。
4、仮説検証を、ストーリーに
効果改善していくためには、日々仮説を立てて検証をしていくプロセスが重要だと思います。僕自身もこの仮説検証を通して、プロジェクトの推進に取り組みました。
しかし報告する内容は、次のようなものばかり。
「仮説について検証した結果、予想した通りの結果は出ませんでした。」
「たしかにポジティブな変化は見られましたが、施策による効果であるとはまだ明確には言えません。」
良い仮説とは、検証した結果が正しくても間違っていても前に進むものだと思います。
僕の仮説検証は、結果が出ても価値に活かないことが多く、まさに積みあがらない仮説検証でした。仮説が外れたら、行き止まりにぶつかって、最初からスタートといったような感覚です(笑)
この悩みを上司に相談したところ「仮説が間違っていた時に、すぐ次の選択肢を選べるようにストーリーを描くことが大事」というアドバイスをもらいました。
本当に取り組むべき課題は何なのか。そして、その課題はどんな要素が関連しているのか。どの要素に、どんな仮説をもってアプローチをしていくべきか。
ピラミッド的に課題を分解して仮説を紐づけていくことで、一つの仮説が間違っていたとしても、次の要素に対して狙いを定め直すことができます。そして実施してきた仮説検証が、課題解決のための一歩につながっていると認識することができるのです。
単発の仮説検証をすることによって、手戻りにかかる時間を十二分に体験したので、最初の段階で仮説検証のストーリーを作っていくべきだと実感できました!
5、仕事の不安は、不確かさから
考える系のタスクを多く抱え込み、気持ち的に一杯いっぱいになってしまうという時期がありました。何も手につかなくなってしまい、考えても考えても良いアイデアは全然生まれないという状況です。
例えば、こんな感じ。
「メルマガの効果を上げるための戦略について、あとで考えないと...」
「この前に実施した施策の結果について、分析レポートまとめないと...」
しかし抱えているタスクを紐解いていくと、すごい大量のタスクを抱えているというわけではありませんでした。量というよりは、一つ一つのタスクに重さを感じていたのです。
これは「考えきれていない不確かなもの」をそのまま抱えていることによって生じていました。
現在自分が抱えているタスクは、どのように解決できるのか。スケジュール感であったり、作業手順などを文章にして明確化したことで、抱えているタスクの量が変わらなくても、気持ち的に落ち着いて目の前の作業に当たることができるようになりました。
気持ち的に一杯いっぱいとなったときは、「自分の抱えているタスクに不確かさが残っていないか」について考え、作業の進め方について言語化することが、一つの解決策となるようです。
おわりに
このnoteでは、新卒1年目が学んだ5つの教訓についてご紹介しました!
1、違和感の素通りは、未来への借金
2、目標設定で、動き出しを最速に
3、思考を停止させる口癖
4、仮説検証を、ストーリーに
5、仕事の不安は、不確かさから
これらの教訓は、自分に足りないものに向き合う壁にぶつかったことで得ることができました。
正直言うと、壁にぶつかるのは大変です(笑)
ただ学生時代を思い返すと、このような壁にぶつかる機会が少ないですし、その壁の乗り越え方を教えてくれる人も少なかったなと思いました。
この壁を大変だから回避しようと思うのではなく、筋肉痛のようにより成長するための機会と捉えていけるような、この初心を忘れないようにしていこうと思います。