株式会社グッドパッチ栗田 透さんに学ぶ!はじめてのUXデザイン#2
はじめに
こんにちは!
「株式会社グッドパッチ栗田 透さんに学ぶ!はじめてのUXデザイン#1」に引き続き、わたくし永井が栗田さんのUXデザイン勉強会の内容を引き続きご紹介させていただきます!(末次さんの同期であり、同じデザインチームに所属しています!)
「まだ#1を見ていない」という方は以下のnoteからご覧ください!
#1では「なぜUXデザインが重要なのか」「どうやってUXデザインするのか」について取り上げてきました。
#2ではUXデザインにおいてすぐに実践できる具体的なプロセスをご紹介します!
プロセスを一連の流れで理解することが出来たので、勉強会後にすぐにでも実践したくなりました!
4つのプロセスでUXデザインを実践しよう
#1を読んで「UXデザインの重要性と大枠は理解できたけど、実際に何から始めればいいかわからない」と思っている人が大半だと思います。
ここからは、実際にUXデザインを設計するうえで具体的なプロセス例をご紹介していきます!
UXデザインのプロセスは以下の大きく4つに分けられます。
ユーザーのリサーチから始まり、最後には具体的なアウトプットまで落としこみます。
またプロセスは一方通行ではなく、現在のフェーズで行き詰ったら1つ前のプロセスに立ち戻って情報を整理し直しても大丈夫です。
※上記以外にもUXデザインを行う上でのプロセスはたくさん存在するので、
要点を抑えたうえで自分の組織に最適な方法を見つけるのがオススメです!
まずは①「定性調査を通した体験価値の探索」から見ていきましょう!
① 定性調査を通した体験価値の探索
最初はユーザーへのリサーチを通して、定性的な情報から今後どのような体験価値をデザインしていくかを探し出します。
※"体験価値" とは課題が潜在的で特定の手段を含まない、ユーザーにとっての行為の価値のことです。
(詳しくはpart1で説明しています)
リサーチ手法の一例としてユーザーインタビュー、ユーザーモデリングなどの手法があげられます。
ユーザーインタビュー
ユーザーインタビューは、「ユーザーの利用文脈と利用体験の把握」「ユーザーの体験価値の導出」のために、数値では表現されない情報を獲得するために行います。
ただサービスに対する意見を聞くだけではなく、その背景にあるユーザーの利用文脈などの獲得を目的にすることがポイントです。
実施前にこのインタビューでは何を明らかにしたいのか、どのような属性の人にインタビューを受けてもらえばいいのかを明確にすることで、デザイン設計のためにほしい情報を手に入れることができます。
私自身、これまでユーザーインタビューは度々実施してきたのですが、その目的を「ユーザー理解」といったざっくりとしたものに留めてしまっていた節があります。
改めて前述の通り、獲得したい情報を明確にし、その情報に沿ってインタビュー対象のユーザー属性を設計していこうと思います。
ユーザーモデリング
ユーザーモデリングとは、ユーザーの体験価値を分析をするためにユーザーインタビューの結果データをモデル化(構造化)することです。
調査で得た情報を「属性層」「行為層」「価値層」という3つの階層(ユーザーモデリングの3階層)を意識して分析をすることで、ユーザーのニーズを深く理解することができます。
② 体験価値を実現するコンセプトの設計
このフェーズでは、ユーザーインタビューとユーザーモデリングを通して見つけた体験価値を実現するためのコンセプトや理想の体験を設計します。
UXDコンセプト設計、コンセプトテスト
手法のひとつとして、UXDコンセプト設計及びコンセプトテストがあります。
UXDコンセプト設計とは、その名の通りユーザー体験のコンセプトを作成すること。
設計のツールとしてよく使われるのが「UXDコンセプトシート」です。
UXDコンセプトシートの作成過程で、実現すべき体験価値や本質的ニーズを結び付けて、時間軸でのユーザー体験を考慮しながらコンセプトをブラッシュアップすることができます。
また、コンセプトを検証するテストフェーズでは「ストーリーボード」も役立ちます。
ストーリボードを作ることで、サービスの利用に関するユーザーの振る舞いやタイミング、目的やモチベーション、利用文脈や環境、価値観など、理想の体験を可視化することができます。
コンセプトテストの一例として、このストーリーボードを用いて被験者に評価してもらう手法が存在します。
③ プロトタイプによる反復的な検証
コンセプトが定まったら、そこから理想の体験を具体化したプロトタイプを作成します。
プロトタイピング
主要な要件や構造がユーザーの体験価値に適しているのかを、プロトタイプを使ったユーザー検証(発想思考法、インタビューなど)を通して確かめます。
何度も何度もユーザー検証を繰り返すことで、品質を磨き込むことが可能です。
④ デリバリーに向けた具体物の作成
最後のフェーズになります。
ここでは具体物を作成するうえでの開発要件を設計し、意図通りに実装されているかをチェックしつつ、実装の準備を行います。
以下、主な手法の一例になります。
ユーザーストーリー設計
これまでのユーザー体験をストーリーとして時系列に並べ替え、体験の体験の可視化を行います。
1つ1つの体験を「誰が(Who)が、何を(What)したい。それはなぜ(Why)だからだ。」の構文で細分化して優先順位を整理し、開発メンバーと理想の体験を共有しながら実装を進めます。
最後に
いかがだったでしょうか?
ユーザーインタビューから始まりユーザーストーリー設計まで、一連のプロセス例をご紹介しました。
今までUXデザインをする時は”定量情報”ばかりを重視していたのですが、
今回の勉強会を通して”定性情報"から得たことをもっとプロダクトに反映して見たくなりました!
ぜひみなさんもこのプロセスを参考にUXデザインにチャレンジしてみてください!
またエン・ジャパンのデザインチームでは、こういったデザインに関する研修や勉強会を定期的に行っています。
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詳細の確認・エントリーは下記ページをご覧ください。
栗田さんのオススメ本
今回のパートに関するオススメの本を栗田さんからご紹介いただきました!
noteを読んで「よりUXデザインについて理解を深めたい」と思った方はぜひ以下の本も読んでみてください!