月の投稿記事数0本からnote公式セミナー登壇まで。デジプロ公式note2年間の記録
こんにちは!デジプロデイズ編集長の渡邊です。
デジタルプロダクト開発本部の公式note「デジプロデイズ」を始めて2年が経過しました。
読んでいただいている方、気にしていただいている方、また協力してもらっている社員の皆さんも、いつもありがとうございます!
今回は2年が経過したこともあり、今まで行ってきたこと・考えてきたこと、そしてこれからの展望について記載させていただきます。
「採用広報」を目的として運営を行い、まだまだできていないことも多くありますが、少しずつ、本当に少しずつですが、役に立ったという声をいただく機会も増えてきました。
そして冒頭から宣伝になってしまうのですが、そのような試行錯誤の経緯もあり、今回noteさんのセミナーでお話をさせていただくことにもなりました。(セミナーは終了いたしました。ご関心お持ちいただいた方、ありがとうございます!)
(こんな綺麗な形でまとめていただいて嬉しいですが、良い意味でのプレッシャーも感じます.…!)
繰り返しになりますが、ここまで順調ではなく困難もたくさんありましたし、現在も課題もたくさんあります。
ただ、せっかくなので、ここまでの2年間を記録として、noteにもまとめてみようと思い立ちました。
その上で、どのような形式でまとめるのが良いかと考えていたのですが、文字制限がない記事で書くので、ありのままのストーリー調で、ややエモーショナルに書いてみようと思います。
「メディア運営のノウハウ」「記事作成のポイント」のようなまとまった、かしこまった内容は、セミナーでお話しできればと思い、もしよろしければそちらも確認いただけると嬉しいです!
(セミナーは終了致しました。アーカイブ動画も公開されているようですので、ご都合合わなかった方はそちらをご覧ください)
前置きがかなり長くなってしまいましたが、ここからお付き合いいただけると嬉しいです。
■そもそも「デジプロデイズ」とは?
「デジプロデイズ」は、エン・ジャパンの企画開発部門であるデジタルプロダクト開発本部(デジプロ)の公式noteです。
伝えている内容は大きく分けると3つになります。
①仕事・プロダクトについて
デジプロの仕事「企画・マーケティング」は、外から見ると具体的に何をしているのかイメージがしにくいかもしれません。ただ、実はユーザーの入社後活躍に繋がるように、日々情熱を捧げて、PM・マーケター・エンジニア等それぞれの領域で専門性を発揮しています。
プロダクトについても同様です。エンのプロダクト・その一つ一つの機能には、「ユーザーの課題解決をしたい」という想いが沢山込められています。
それらを紹介しないのはもったいない!ということで、仕事内容やプロダクトについて紹介しています。
②社員について
中途入社の私が感じるデジプロの魅力のひとつは「人」です!
それぞれが専門性を発揮して、仕事に情熱を持って取り組んでいたり、何かわからないことがあると親切に教えてくれたり、と皆さん素敵な社員です。
その「人」の魅力を伝えています。
③インターンシップについて
デジプロでは新卒学生向けにインターンシップを行っています。
就活生にとって「企画・マーケティング」について学びになるのはもちろんですが、個人的には学びは後から結果的に得られているものではないかと思います。
インターンシップでは、学生も社員も全員本気で優勝を目指してグループワークに取り組む。そのような、熱く・面白く・時に苦しい(自身やチームと向き合うことが多いので)時間を過ごせます。
私もメンターとして参加したことがあるのですが、「自分のグループを優勝させたい!」と、気がつくと学生に負けないぐらいに熱くなっていました(インターンが終わった日は21時台に就寝しました。笑)
おかげさまでインターンシップは好評で、毎年インターンシップに参加したことがきっかけで、入社を決めた社員も沢山います。
※「ONE CAREER 就活クチコミアワード2022」にて就活生が選ぶ「参加してよかったインターン部門」シルバー賞もいただきました。
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2022/28640.html
上記の通り様々な記事を作成しているのですが、
「記事を書くだけで本当に読まれているの?」
「ただ書いているだけじゃないの?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
詳細は後ほど書きますが、実は「届け方の工夫」も行っています。
具体的には、人事部と連携しながら、届けたいターゲットに届けられるようにしています。
その結果、「参考になった」という声を多くいただいた他、入社前に仕事内容や社員について知ることができたことで、ミスマッチが防げる効果がありました。特に後者は、執筆当時の2022年7月時点で、デジプロでの直近2年の新卒離職率は0%になっています。
そのような経緯もあり、(度々で申し訳ないですが)noteさんのセミナーでお話しさせていただくことになりました。(セミナーは終了いたしました。ご関心お持ちいただいた方、ありがとうございます!)
■どのように運用してきたの?
ここまで「デジプロデイズ」の概要や成果を伝えてきました。ただ、ここに至るまでに多くの課題に直面しました。
今後メディア運用・記事作成される方にとって、何かの参考や励まし、勇気づけになればと思い、ありのままを書かせていただきます。
運用開始(2020年4月)
noteの運用が始まったのは2年程前の2020年4月です。
デジプロの採用強化、具体的には優秀なPMやマーケター・エンジニアを採用する目的で始めました。
元々エンにはensokuというオープン社内報があるのですが、詳細な仕事内容や社員については発信できていませんでした。
(エン・ジャパンのオープン社内報。社内報なものの社外にも公開しているオープンなメディアです)
そこでnoteを活用して、デジプロの魅力を発信していきたいと考えたのです。
運用開始から約1年は、各社員が持ち回りで記事を書いていました。
また、PVを基にインセンティブを出す制度も導入していました。
ある種の「強制力」とインセンティブによって、まずは書く習慣をつけて、定期的に更新される体制を築いていたのです。
結果的に、毎月3~4本程度の記事が更新され、少しずつではありますがデジプロの情報を発信するメディアとして徐々に確立されてきました。
混迷期、はじまる(2021年4月~)
開始から1年が経過して、運用体制の変更を行いました。
(厳密に書くと、上記で書いた運用開始1年は私が編集長になる前の話です。ここからが、私が編集長になってからのお話です)
まず社員が持ち回りで記事を書く体制から、社員の自主性に任せる運用にしました。
社員が業務の中で感じた学びなどをアウトプットしていたので、仕事内容に関する記事は多く投稿されている状況でした。一方で、社員や組織の話などはあまりなく内容がやや偏ってしまう傾向にありました。
開始から1年が経ち、書く習慣や文化なども醸成してきたかと思い、このタイミングで、編集部を設けて”自主的に書きたい人が書きたい記事を書く”という体制に変更しました。
「様々なジャンルや内容の記事が量産されて盛り上がっていくだろう!」そのようなことを考えていたのですが、想定通りにはなりませんでした。
というのも、今まで月3〜4投稿されていた記事が0になる月が数ヶ月続いてしまったのです。
完全に私の読みの甘さの責任ですが、「どうにかしないといけない…」と思い、今後の方針を練り直します。
原点回帰を行う(2021年9月~)
まず行ったのは「原点回帰」です。
具体的には、
・そもそもの目的って何だっけ?
・誰のために記事を書いているのだっけ?
などを改めて考えていきました。
目的自体は既に記載した通り「採用広報」でした。
ただ、「採用広報」というと広く、どのターゲットに、何を、どのように伝えるのかは曖昧のままだったと感じました。もう少しターゲットを絞っていく必要があるのではないかと思ったのです。
具体的に書くと、採用と言っても、まず大きく「新卒」と「中途」があり、それぞれで読みたい記事も異なります。
それにもかかわらず、「採用」とまとめて記事を書いていたことで、新卒にも中途にも、深くは響かない記事になってしまっていたのです。(もちろん両者ともに参考にはなりますが、最大公約数をとっているがために深くは響いていかない)
このような背景から、まずは新卒採用に焦点を定めて、それに特化した記事を書いていくことにしました。
細かい話になりますが、中途向けではなく新卒向けにしたのには、いくつか理由があります。
部署として新卒採用に力を入れており、近年「企画・マーケティング職(デジプロ採用確定)」として毎年20~30名の社員が入社予定だったこと。
インターンシップやミートアップなど、新卒採用向けのイベントが多く記事を届けられる機会も多いこと、などです。
ターゲットは決まりました。次は、そのターゲットにどのような記事を届けていけば良いか考えていきました。
ただ、私も就活生だったころは遥か昔。今の就活生がどのような記事を欲しているのかが分かりませんでした。
そこで、比較的就活生に近い立場である新卒の学生や、人事にヒアリングを行いました。すると、このような声が上がってきました。
これらをもとに実際に記事をつくっていきました。
そうしてつくった記事が、冒頭で紹介したような「仕事内容」や「社員インタビュー」「インターンシップ紹介」などです。
これら大きな3つの軸が定まってきたのもこの頃です。
「伝え方」の工夫も行いました
ターゲットを就活生に定め、内容も就活生が知りたい記事を作成しました。
ようやくnoteを新卒採用のメディアとして確立できたのではないか?と思っていたのですが、またまた課題に直面してしまいます。
それは記事が就活生に中々読まれないこと。
厳密に述べると、読まれているかどうかが分からない、ということです。
もちろん、PV数やスキ数などは分かり参考になります。ただ、それらは一種の目安にしかならず、ターゲットと決めた就活生に届いているのかが分かりませんでした。書いた記事をSNSで拡散したりなども行っていたのですが、手応えを感じられずにいました。
そのような状況で、行ったことが人事部との連携です。日々就活生と向き合っている人事部経由で直接記事を届けてもらう方法でした。
面接や面談の前に、以下のようなイメージでデジプロデイズの記事を届けてもらうように協力を依頼していきました。
特に一番最後の社員インタビュー記事は、
「リラックスして面接に臨めた」
「事前に質問したい点が明確になった」
などと就活生から頂くこともあり、今後も注力していきたいと感じています。
(いつも記事の相談や拡散に協力いただいている人事の皆さんには頭が上がりません...!本当にありがとうございます)
このような取り組みを行った結果、デジプロについて事前に理解を深めてもらい入社をすることができています。
■デジプロデイズのこれから
少しずつ再度軌道に乗ってきているデジプロデイズですが、まだまだ課題も沢山、やりたいことも沢山あります。
最後に、これからの展望・妄想について書いていきます。
もっと新卒採用向けの採用広報を強めていきたい
まだまだ書きたい記事・書く必要のある記事はたくさんあります。
エンの選考を受ける就活生に100%読んでもらい、全員が「参考になった」と言ってもらえるようなメディアにしたいです。
中途採用にも力を入れたい
今は新卒採用に力を入れていますが、中途採用にも役に立つようにしていきたいです。新卒採用の際に行ったのと同様、転職をする人にはどのような情報が合ったらよいのか、エンの魅力として何を伝えられるのかなどを考え、記事をそろえていきたいです。
デジプロの”本”のような存在にしたい
「最終的にデジプロデイズを、デジプロにとってどのような存在にしたいのか?」
これは、何回も考えていて、今も考え続けている問いです。
現時点では、「本」のような存在にしたいと考えています。あまりにも抽象的なので、表現するのに少し恥ずかしさもありますが、もっと詳細に伝えると、「デジプロでの物語が書かれている本」のイメージです。
その本の登場人物は、もちろんデジプロの社員で、それぞれの社員が組み合わさりプロダクトをつくり、プロジェクトを動かしていく。
デジプロは、マトリクス組織をとっており、一つのプロダクトやプロジェクトに、PM・マーケター・エンジニアなど様々な職種の人が関わります。
その一人一人の登場人物の視点から見た、デジプロでのプロダクト開発やプロジェクト進行のストーリーを描いていきたいです。
もちろん、それには、登場人物である社員の深掘りも必要になってきます。一人一人の社員には仕事への想いや、考え、デジプロで働く理由や経緯があって、それらも社員インタビューのような形式でもっと発信していきたい。
(そういう意味で、それぞれの登場人物(社員)の視点で物語が動いていく、いわゆる群像劇のような形式の本に近いかもしれないです)
また、この物語は完結することはありません。もちろん、一つ一つのプロジェクトには目的や明確な指標があり、その目的が達成されたら終了することもあるでしょう。
ただ、「デジプロ」という組織自体はずっとあり、登場人物は入れ替わりますが、その物語はずっと続いていきます。(適切な例えかは不明ですが『ジョジョの奇妙な冒険』の形式に近いかもしれません)
もちろん、これらはデジプロでなくても、あらゆる組織に当てはまることではあります。
ただ、少なくとも、素敵な環境であるデジプロについて、そこで今働いている・未来働くことになる素敵な人たちの活動を記録して、折に触れて読み返せる本のような存在にしていきたいなと思っています。
■最後に
最後の方、大層なことを書いてしまいましたが、目下まだまだできていないことも沢山ある状況です。
様々な方の力を借りながら、一歩ずつ進んでいければと考えているので、引き続きデジプロデイズをよろしくお願いします!
***
最後に度々で申し訳ないですが、宣伝をいくつかさせてください。
直近の日時となり恐縮ですが、noteさんのセミナーに登壇予定です。
(セミナーは終了致しました。ありがとうございます)
また、デジプロで現在、就活生向けに「マーケティング戦略立案とプロダクト改善案の企画」のサマーインターンを開催しています。エン・ジャパンで活躍する現役マーケターやプロダクトマネージャーもメンターとして2日間フルで参加。あなたをサポートするだけでなく、普段社員同士で行うようなレベルで本気でフィードバックを行います。詳細の確認・エントリーは下記ページをご覧ください。